Luv U Better

南部ラブな夫&長男・季音&次男・ぱりす&ボステリChoko&看護助手としてがん病棟で働く私、そんな5人家族のブログ☆

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Posted by Luv

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目に見えないもの

まだ働き始めてから2週間。
さよならを伝える前に退院していく患者さんばかり。

もうちょっとお話したかったのに・・・、”明日会おうね”
って言ったのに。なんだか少し寂しく思ったりして。

でも、また状態がしんどくなって再入院される方もあって。
そういう場合は、こちらもちょっとショック。
病棟ならではの患者さんの入れ替わりです。

それでも、皆さん私の心に残る患者さんばかり。
そして、大切な、大切な私の患者さんたち。
ちょっとだけ紹介させていただきます。

☆患者さんのプライバシーを守るため、
名前・性別・年齢・病名などはまったく仮のものです。
 

男性の患者さん。抗がん剤の点滴をしています。
深夜2時にIVポンプの管理で部屋へ入ったところ
暗闇の中、夜景を見つめながらベッドに座っていました。

「だいじょうぶですか?気分はどうですか?」

静かに声をかけると、ハっと我に返って

「だいじょうぶ。いろいろと考えたいことがあってね。
ちょっと座ってゆっくりしたかったんだ。」

っとポツリ。
病気の予後のこと考えていたのかな?
家族のこと、これからのこと、今までの人生のこと・・・。

日中は、とても元気でおしゃべり大好きな明るい彼。
ジョークを言って、スタッフを笑わせるのが得意。

そんな彼のまったく違った雰囲気に私は少し戸惑いました。

何かあったらいつでも呼んでくださいね。
これくらいしか、私には言うことができません。

しかし、翌朝にはスッキリした顔で
「Luv、おはよう!How are you?」
って、私の名前をしっかり覚えてあいさつをしてくれました。

ちょっと”ほっ・・・”とした瞬間。

そして、女性の若い患者さん。
他州から入院して来られ、ご家族が来るのは週末のみ。
抗がん剤の副作用でいっきに髪の毛が抜けていました。

病室へ入ると、私に髪の抜けた束を見せて

「ほら。こんなに抜けちゃった。いろんな人に髪を剃りなさいよって
言われるけど、私はまだ剃らない。週末に夫が来るから彼を待つの。
私が髪を剃る時に彼も一緒に髪を剃るって言ってくれてるから。。。
まだ時間はあるよね?私、まだだいじょうぶだよね?」

って。私は一瞬、こみ上げてくる感情で言葉が出ませんでした。

女性にとって、何歳になっても髪はすごく重要ですよね。
まして、好きな人の前ではキレイでありたいと思うのが女性だと思います。

その気持ちを汲んでか、旦那さんは一緒に髪を剃ると言ってくれている。
なんて優しい男性なんだろう。なんという夫婦愛なんだろうって。

「素敵な旦那さんですねー。美しいブロンドの髪の毛、だいじょうぶですよっ。
時間はまだたっぷりありますからねっ。」

なんとか必死で言葉を探して彼女に答え、部屋を出ましたが
同じ女性として気持ちがわかるだけに涙が出そうになりました。

それから、最後に目の見えない男性患者さん。
深夜遅く、1人で車椅子に乗って入院して来られました。
(病棟では、何時でも入院を受け付けています。)

どこかの施設でMRSA(抗生物質に耐性を示す菌)に罹ったため
彼の部屋へ入る前には、必ずガウンと手袋をつけるのが決まりです。

目が見えないため、いろんなコトに介助が必要な彼。
一晩中、何度もナースコールを押して

「寒いから、部屋の温度を上げてほしい。」
「眠れないから、TVのチャンネルを変えて欲しい。」
「温かいコーヒーが欲しい。クリームは3つで!」

などなど。。。
部屋の温度を上げたと思ったら、次は
「暑すぎるよ~っ!」でナースコール。笑

朝の5時には

「朝ゴハンは何時に食べられるの?お腹が空いたんですけどぉ。。。」

っで、ナースコール。

私、たぶん一晩で50回は彼のナースコールに応えたんじゃないかと。笑
そのたびにガウン着たり、脱いだり、手を洗ったり・・・。バタバタバタ…

でもね、私たちがヘルプへ入るたびに

「Thank you so much. I appreciate it!!」

って。
彼は必ず静かに、心をこめて笑顔で何度もお礼を言ってくれるのです。

他のスタッフとみんなで「彼、とってもsweetだよねぇ。フフフ。」って。
とってもとってもカワイイ患者さん。

きっとね、彼は寂しいんだと思うのです。

薬の副作用か?目が見えないからか?年齢的なものか?
現在の時間がまったくわかっていない彼。

不安だってあると思います。
痛みがあるから気を紛らわしたいって気持ちもあるって思うのです。

だから、どんな理由でナースコールを押されても
コチラも笑顔で「どんなお手伝いをしましょうか?」って応えられる。

患者さんが安心して、ゆっくり休んでもらえたら
こちらはこの上なく嬉しいわけですから。

本当に大切なコトってinvisible。
目に見えないことなのかな。 って、つくづく感じます。

言葉とか、高価なモノじゃなくて、
体をさすったり、うなづいたり、手を握ったり、ただそばにいることも。
実際は、目に見えないことが患者さんを励ましているのかも。

そんなことを患者さんから教わる毎日です。

今夜はどんな患者さんに出会えるのだろう?って
そんな楽しみもある病院での仕事。
どんどん好きになっていってる自分に気づきます。

Comment

*tomo** says... ""
Luvさんの優しくて明るい気持ちが患者様に伝わっているからこそ返ってくる お礼の言葉だと思います☆
Luvさんのおっしゃるとおり、目に見えないコトこそ大切ってゆうの分かる気がします。目に見えないから形もない。形がないから壊れることもない。それって、心であったり、存在であったり、あったかい雰囲気であったり…。
心が伴うお仕事ですから大変なこともあると思いますが、“どんどん好きになっていってる”って思えること、素敵なことですね!
2011.04.20 07:16 | URL | #- [edit]
いるか says... ""
お仕事お疲れさまです☆

ほんとにこの業種はやりがいのある仕事ですよね。確かに肉体的精神的にきつい面もあるけれど、利用者様、患者様に提供したサービスの何倍も得るものがありますよね。変な言い方だけど、大変だけどはまっちゃう、みたいな(笑)
腰を悪くしたため、この業種からはなれちゃったけれど、ほんと、皆さんに大きく成長させてもらったなあ、と感謝しています。

しかし、夜勤しながらの子育て!私にはできない!luvさん、すごい!身体に気をつけてがんばってください!!

2011.04.21 08:44 | URL | #SFo5/nok [edit]
Luv says... "*tomo**さんへ♪"
*tomo**さん、コメントどうもありがとうございます~!
「ありがとう。」って患者さんに言ってもらえると、すっごく嬉しくなって
またがんばろう!っと思える気持ち・・・不思議ですけど、大きな力になってます。
形がないから壊れることはない。。。なんだか胸にジーンってきました。それって
夫婦間での愛とか家族の間に生まれる愛情とか・・・いろいろありますよね。
そういう目に見えないものだからこそ、普段は感謝するコトも忘れがちなので
これからも大切に守っていきたいなぁなんて感じます。応援ありがとうございます~!
2011.04.21 09:22 | URL | #- [edit]
Luv says... "いるかさんへ♪"
いるかさん、どうもありがとうございます!!子育ていかがですか?

同業者ないるかサン!気持ちをわかっていただけて嬉しいです~♪
そうなんですよねぇ、いろんな意味でキツイ仕事なので、燃え尽きて辞めちゃうコト
も多いこの職種。。。だけど、おっしゃるとおり!はまっちゃうんですよねぇ~。
私もそれで未だに看護の世界にいます。笑。腰を守ることって今まであまり気に
しなかったけど、すっごく重要なんですねぇ。病院のオリエンテーションでも
しつこいくらいに、腰を守りなさい!ってたたきこまれました。笑。ギックリ腰の
既往のある私なので、ホントに気をつけなきゃです~。

夜勤と子育て…朝はしんどいですけどー。でも、東日本大震災で不眠不休で働いた
同業者の方たちのコトを考えたら大変とか言ってられませんね。がんばります!!
2011.04.21 09:30 | URL | #- [edit]
Noahママ says... "泣かせてもらいました。。"
本当大事な仕事していますよね。髪の毛を切るのを旦那さんがくるまで待っている患者さんの話を読んだら、涙腺が完全に切れました。出産の時に入院した2日間、体が弱ると人間は温かい言葉やサポートが身にしみてありがたく感じると実感しました。がん患者さんだったら、もっとそう感じるだろうな。明るい優しい言葉をかけてもらえると「もう少しがんばってみよう」と思うと思います。
2011.04.21 16:15 | URL | #qeyC/0oc [edit]
Luv says... "Noahママさんへ♪"
そうですねぇ、仕事にはやりがいをすでに感じています。
そんな職場に出会えたことに感謝しています~。

その女性患者さん、私が次に仕事へ行ったらすでに退院された後でした。
今頃、自宅で治療を続けながら旦那さんと一緒にがんばっておられるのかな?
って想像してます。同じ年頃、女性で母親っていう共通点のある彼女のような
患者さんには私はいつも気持ちが揺さぶられます。泣きたい時は泣いていい・・・
それが患者さんも嬉しいはず・・・と病院ではそう教わりました。でも、実際
は我慢しちゃうもんなんですねぇ。でも、今でも彼女のことを考えると泣きそう
な気持ちになります~。
2011.04.29 11:39 | URL | #- [edit]

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